見どころ・体験

一畑薬師

神社仏閣 平田

霊験あらたかな目のお薬師さま

一畑薬師(いちばたやくし)は島根半島のほぼ中心部に位置する、標高200mの一畑山上にあります。
「目のお薬師さま」「子どもの無事成長の仏さま」をはじめとした、諸願に霊験あらたかなお薬師様として、古くから全国的に篤く信仰されています。

宗派は禅宗(臨済宗妙心寺派)、また全国に約五十の分霊所がある一畑薬師教団の総本山で、様々な病平癒で参拝する人が絶えません。
日々のご祈念、例月祭、座禅会、茶会など、年間を通して多くの行事が催されています。

一畑寺の縁起は母をおもう子の一念

今からおよそ1100年前、平安時代の寛平6年(894)に一畑山の麓の海岸に与市という漁師がいました。盲目の母親と二人暮らしであった与市は、ある日海から金色に輝く薬師如来を引き上げます。
それからというもの与市の家には不思議なことが相次いで起こり、夢で薬師如来のお告げを受けます。与市はそのお告げ通り、母親の眼病を治すために千把の藁を身にまとって近くの崖から飛び降りようとします。村人たちの説得も虚しく与市は転げ落ちていき、千把の藁はバラバラになりました。
気がつくと与市は大きな石の上に安座しており、怪我一つありませんでした。そして我が子の身を案じて無我夢中で走り駆け寄った母親の目は、しっかりと開いていたということです。

その後与市はこの地にお堂を建てて薬師如来をご本尊として祀り、自らは比叡山に上り出家をして名を補然と改めました。そのことから一畑薬師は「目のお薬師さま」といわれるようになったということです。

また戦国の世に小さな幼児が助かったことから「二歳児詣り」「四歳児詣り」など子供の無事成長の仏様としても広く知られています。

一畑山コテージ

眼下に宍道湖や大山などを望む絶景の場所に建つ「一畑山コテージ」。一畑薬師の境内(本堂まで徒歩2分)にあります。静かな環境にしばらく滞在して、周辺の観光地に車で出かけられる方も多いです。

食事は、簡単に調理できる自炊セットメニュー(鍋など)、お弁当の配達、材料持ち込みの自炊ができます。近くのレストランや温泉もご利用下さい。

境内には「薬師瑠璃光如来」を本尊とするお堂をはじめ、八万四千の仏様が奉納されている「八万四千仏堂」、百八基の燈籠がならぶ参道などがあります。

お寺の名称は正式には「一畑寺」ですが、「一畑薬師」という通称が広く親しまれています。一畑薬師とはつまり、「一畑寺のお薬師さま」の事で、仏様の名前を親しみこめて呼んでいる事になります。
「一畑」の名の由来は地名(薬草畑の番号)であるといわれています。今でもこの周辺には、大畑、中畑、小畑、薬師畑、後畑などの地名が残っており、当時薬の栽培が盛んであったことがうかがえます。
麓から本堂へ続く1200段余りある石段(参道)も有名で、毎年この階段をかけ上るマラソン大会も恒例行事です。山頂まではドライブウェイがあり、車であがることもできます。

ここからの眺めは絶景で、宍道湖を眼下に大山や三瓶山など、中国山地の山なみが一望できます。また秋になると紅葉が美しく、一畑山が赤や黄色に彩られます。